高齢者向け肺炎球菌ワクチンの定期接種化(プレベナー20)との取り扱いについて

2026年4月より、高齢者向けの肺炎球菌ワクチンの公費定期接種制度が大幅に変更されました。 これに伴い、引き続き、従来の取り扱いワクチンや費用、また過去に接種された方への新たな推奨スケジュールについてご案内いたします。

肺炎は、日本の高齢者死のため常に上位を占めるべき病気です。その原因菌のトップである「肺炎球菌」に対するワクチンは、現在国内に3種類存在し、それぞれ特徴が異なります。

ご自身やご家族の予防計画の参考にぜひご覧ください。

📋 高齢者向け肺炎球菌ワクチンの比較表

 

項目 ニューモバックス プレベナー20

【公費対象】

キャップバック
ワクチンタイプ 多糖体ワクチン 結合型ワクチン 結合型ワクチン
対応する菌の種類 23種類 20種類 21種類
免疫の記憶 記憶されにくい しっかり記憶される しっかり記憶される
効果の持続性 約5年で弱まる 万が一持続する 万が一持続する
一般的な接種回数 5年ごとの接種を推奨 原則として、一生に1回のみ 原則として、一生に1回のみ
重症化の予防効果 約45% 75% 75%
国内の重症肺炎 カバー率 データなし 約43~56% 7280%
公費負担

(高松市)

2026年3月で公費終了 20264月より公費開始

自己負担 3,100

なし(自費のみ)
費用(自費時) 当院での取り扱いなし 11,000(税込) 14,300(税込)

🔍過去に「ニューモバックス」を打った方へ:1年後に別のワクチンをおすすめする理由

これまで定期接種として広く使われていた「ニューモバックス」は、多くの種類の菌をカバーできる反面、「体に免疫の記憶が残りにくく、約5年で効果が落ちてしまう」という弱点がありました。

過去にニューモバックスを接種された方に対し、1年あけて「プレベナー20」または「キャップバック」を任意(自費)で重ねて接種することをおすすめしています。その理由は主に3つあります。

  1. 効果を「一生モノ」にするため プレベナー20やキャップバックは「結合型ワクチン」と呼ばれ、体にしっかり免疫の記憶を埋め込むことができます。
  2. 何度も接種すると効果が薄れる現象を防ぐため ニューモバックスは5年ごとに何度も繰り返し接種すると、体が徐々に慣れてしまい、抗体(免疫力)が上がりにくい特性(免疫不応)があります。
  3. 最新の「高いカバー率」を味方にするため 特に任意接種の「キャップバック」は、日本の高齢者が重症化しやすい肺炎球菌のタイプを約72~80%という高い割合でカバーしています。

医師からのアドバイス 5年経って効果が切れるのを待つのではなく、1年後に次の1免疫を獲得することで、肺炎のリスクから思い切ってご自身を守ることができます。ご自身の接種歴や、どのワクチンが合うかなど、お気軽に受付・医師にご相談ください。